今年9aが出たGoogle Pixelシリーズですが、Googleストアのセールで安かったので1世代前の8aを買いました。
せっかくなので簡単にレビューしてみようと思います。
購入前の背景
私は現在メインでiPhone 15 Proを使っており、普段はiPhoneとAndroidの2台持ちです。
Androidの前機種はMotorolaのmoto g52j 5G(無印)でしたが、そちらは指紋認証センサーが故障(公式が不具合を認めている)して使いにくくなっており、さらにセキュリティアップデートのサポート期限が過ぎたので、今回のセールに飛びつきました。
上記の2機種と比べる形でレビューしていきます。
基本スペック
Pixel 9 | Pixel 9a | Pixel 8 | Pixel 8a | |
---|---|---|---|---|
通常時価格 | 128,900円 | 79,900円 | 112,900円 | 72,600円 |
サイズ | 高さ: 152.8 mm 幅: 72 mm 厚さ: 8.5 mm | 高さ: 154.7 mm 幅: 73.3 mm 厚さ: 8.9 mm | 高さ: 150.5 mm 幅: 70.8 mm 厚さ: 8.9 mm | 高さ: 152.1 mm 幅: 72.7 mm 厚さ: 8.9 mm |
ディスプレイ | 6.3インチ Actua フルスクリーン ディスプレイ アスペクト比 20:9 1,080 x 2,424 422 PPI スムーズ ディスプレイ(60~120 Hz) | 6.3インチ Actua フルスクリーン ディスプレイ アスペクト比 20:9 1080 x 2424 422.2 PPI スムーズ ディスプレイ(60~120 Hz) | 6.2 インチ Actua ディスプレイ アスペクト比 20:9 1080 × 2400 428 PPI スムーズ ディスプレイ(60~120 Hz) | 6.1 インチ Actua ディスプレイ アスペクト比 20:9 1080 x 2400 430 PPI スムーズ ディスプレイ(60~120 Hz) |
バッテリー | 4,700 mAh | 5,100 mAh | 4,575 mAh | 4,492 mAh |
ROM | 128 GB / 256 GB | 128 GB / 256 GB | 128 GB / 256 GB | 128 GB * |
RAM | 12GB | 8GB | 8GB | 8GB |
プロセッサー | Google Tensor G4 | Google Tensor G4 | Google Tensor G3 | Google Tensor G3 |
背面カメラ | 広角: 50MP 超広角: 48MP | 広角: 48MP 超広角: 13MP | 広角: 50MP 超広角: 12MP | 広角: 64MP 超広角: 13MP |
前面カメラ | 10.5 MP Dual PD | 13MP | 10.5 Dual PD | 13MP |
* Pixel 8a のROM: 256GB版は日本では選択できません。
デザイン
まずは最近のPixelの機種一覧を比べてみましょう。

(出典: Googleストア公式ページ)(編集・画像結合: エコノミっ子)
左からPixel 9, Pixel 9a, Pixel 8, Pixel 8aです。
9aは背面カメラの段差がなくなりフラットになったことで話題になりました。
9シリーズはiPhoneに近いボディデザインが特徴的ですね。
デザインの好みとしては9aが一番良いのですが、iPhoneをメインで使っているため似たようなデザインをAndroid機に求める必要もなく、決め手にはなりませんでした。
9a以外は今回購入した8aを含めて背面カメラの段差(カメラバー)が大きく目立ちます。カバーなしでデスクなどに置くと傾斜がつきますが、iPhoneのように角部分にあるわけではないので、安定します。
8aは他の機種よりも若干ディスプレイサイズが小さいですが、ベゼルが太くボディサイズは同程度です。
私が使っている機種と比べると、
iPhone 15 Proはボディサイズが少し小さいですが、ディスプレイサイズは同じなのでしっくり来ました。
moto g52j 5Gの6.8インチと比べるとやはり小さく感じるので、電子書籍などを読むのは少しつらいかもしれません。
ネット口コミと比較
私が購入する前に調べた時点でネットの口コミで見かけた情報と、実際に使ってみた個人的感想をまとめます
本体の重さ
重いという不評が多く見られました。
個人的にはいつも重さを重視せず、重い機種を使っているので気になりませんでした。
Pixel 8a: 188g
iPhone 15 Pro: 187g
moto g52j 5G: 206g
が、機体の大きなmoto g52j 5Gと比べると密度が高い分、重量は軽いのにズシっとした感覚があります。
私はこの重さはむしろ安定感があって好きですが、極端に軽い機種を求める人には向かないですね。
バッテリーの持ち
バッテリー持ちの悪さもよく口コミを見かけました。
これは完全に同意します。
4,492 mAhも本当にあるの?っていうくらいすぐ減ります。
Wi-Fi とBluetoothを常時ONにしてるので多少は仕方ないですが、ゲームなどにはまったく使ってないのに1日1充電が必須になってます。
同じ使い方をしているiPhone 15 Proとmoto g52j 5Gはどちらも2日は持ちます。
Pixel8aは明らかにバッテリーの減りが早いです。
発熱
本体の発熱も不評がよく出ていました。
私はゲームなどは遊ばないので比較的この問題は感じにくいですが、普通に使用しているだけでも本体背面がほんのり温かくなっているので、発熱しやすい&排熱が非効率というのは口コミの通りだと思います。
ゲーム用途なら避けたほうが無難です。それ以外なら許容範囲かと思います。
ディスプレイ
口コミでは「暗い」という声がちらほら見られました。
個人的には十分明るいと感じます。
ただ9aに比べると暗いというのは事実です。9aは最大輝度2700なので35%明るくなります。
店頭で実機を見比べてみてもだいぶ違いがありました。
私が使っている機種と比較してみると、
Pixel 8a: 最大輝度2,000ニト
iPhone 15 Pro: 最大輝度2,000ニト
moto g52j 5G: 非公表? (おそらく1200~1500ニト?)
となっていますが、
iPhone 15Proは公表値は同じはずなのに、8aより明るく感じます
moto g52j 5Gと比べると8aはとても明るくきれいな印象を受けます。
輝度だけでなくPPIによってもディスプレイの印象は変わるので、そこが影響していそうです。
(iPhone 15 pro: 460PPI, Pixel 8a: 430PPI)
iPhone 15 Proほどではないけど、2024年発売のスマホとしては必要十分といった印象です。
明るさも鮮明さも悪くないと思います。
本体デザイン(カメラバー)
「デザインがカッコ悪い」「カメラバーが邪魔」といった口コミを見かけました。
カバーで隠してしまうのでデザインはまぁ良いんですが、カメラバーは確かに邪魔です。
この部分がフラットになっている9aは羨ましい限りです。
が、結局はカバーで背面がフラットになるように調整すればいいので許容範囲かと。
しかしそれによってカバー込でかなり厚くなりますので、薄さ・軽さを重視する人には向きませんね。
処理の速さ
これは良い口コミをたくさん見かけました。
実際に使ってみるとGoogle謹製のTensor G3&8GB RAMでとても快適で満足しています。
iPhone 15 Proと比べると特に秀でた印象はありませんが、
moto g52j 5Gと比べるとサクサク動きます。
私はゲームをやりませんので3Dの実力は分かりませんが、原神やゼンゼロなどの人気ゲームも遊べるそうです。
ただ、上述のように発熱問題があるので、繰り返しますがこの機種でゲームはおすすめしません。
カメラ
口コミでの評判は良くも悪くもなくという印象。
この世代としては十分だと思います。
編集マジックは初めて使ってみましたが面白い機能ですね。
撮影後の写真からPhotoshopのように対象を動かしたり消したりできます。
編集マジックについては公式ページを見てみるのがおすすめです。
あと、何故か新世代の9aよりも背面カメラの画質が高いんですよね。(8a: 64MP vs 9a: 48MP)
実機で試した限りだと、撮影した写真の印象はそこまで変わらないですが。
カメラ性能は十分優れていますが、iPhone Proに慣れていると一段下という印象は拭えません。
これを重視する人にはおすすめできません。
総評
口コミで見ていた不評な点はいくつか納得がいく部分があったものの、個人的には致命的な問題にはなりませんでした。
実用的にはセキュリティサポートも長いGoogle謹製のスマホということで十分魅力を感じます。
特に私のようにメインではiPhoneを使い、サブでAndroidを使うというケースではとても良い選択肢かと思います。
今回は定価72,600円のところ、Google ストアのセールで57,600円となり、さらにストアクレジット10,000付与があり、実質47,600円で購入できました。
これだけの割引があれば、コスパは良いと思います。
うまくセールを狙えるのであれば今でも十分良い選択肢になりそうです。
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